オヤミラミ
淀川・由良川以西の本州・四国・九州に分布する。清流に住むが海産のメバル類に似てる。
800円〜2000円位で売られているのをみかける。(12年間累代飼育継続中)

飼育の注意点
夏の高水温にやや弱いので、クーラーを用いるかエアレーションを強めにする。
特に夏場は水替えをサボっているとポックリ死することがある。
気が荒い(特に春の繁殖期の成熟雄)のでなるべく隠れ家を多く作るのが良いが、
今までの経験では縄張りを張れないくらいの過密飼育が最も効果がある。

繁殖方法
産卵は、90cm以上の水槽があると理想(60cmでも可)。産卵基質として、細い塩ビ管等を立てかけ、水草などで隠れ場所を適度に作る。
産卵予定の1ヶ月位前から栄養状態に気をくばり、ときには生き餌(メダカやエビ等)を十分に与える。産卵する水温は20度くらい。
屋内飼育では場合によって適水温の期間が短すぎて産卵しそこなうことがある為、春先からヒーターで加温して早めから産卵を開始させるか、
クーラーで水温を一定に保つ工夫をすると繁殖期を長期化でき多数の卵が得られる。飼育下では春のほか秋にも産卵することがある。

【90cm以上の水槽の場合】
餌を十分に与え、水をきれいに保っていればペアリングなど意識せずとも条件がそろった時に勝手にペアができ次々と産卵する。
孵化した仔魚が活発に泳ぐようになったら順次金魚網で掬って別の水槽に移す。

【60cm以下の水槽の場合】
成魚ストック用の水槽と産卵用の水槽の2つ以上を用意する。
産卵用水槽に成熟したオス1個体、十分に腹がふくらんだメスを1〜3個体程入れる。メスの成熟具合が良くわからない場合はメスを複数(3個体ぐらい)入れると、求愛を受け入れないメスが攻撃を受けて殺されないですむ。産卵が終了したメスはストック用水槽に戻す。オスは卵〜仔魚が泳ぎだすまで面倒をみるが、発眼卵の頃からは卵を取り出して別の小形水槽で孵化させてもよい。(この場合、エアレ−ション等によるゆるい水流があったほうがよい)

卵黄を吸収した仔魚・稚魚には、孵化したてのブラインシュリンプやミジンコ類を与え、成長するにしたがいイトメ→冷凍アカムシ→クリル(乾燥オキアミ)&冷凍アカムシへと餌なれさせていくと飼いやすい。

難易度 ★が多いもの程難しいと感じてます。 備考
採集  ★★ 掬われても堂々じず動かない
飼育 ★★ いじめに注意、夏の高水温・水のよごれは凶
繁殖 ★★★ 仔稚魚期の餓死に注意。
2002年生まれの幼魚
4/26 オスがヘゴ支柱を掃除しているのを確認

4/27 ペアで産卵姿勢を取るが産まないため産卵用水槽をセット

4/28 産卵
卵の世話をするオス
5/3 発眼卵です。生まれたばかりの時は乳白色をしていました。
もう時期卵の中でくるくる回るのが観察できるようになります。
5/8 孵化が始まりました。
オヤニラミ幼魚 すくすく育つている幼魚(チビニラミ)達です。
5/13 ガラス面にも産卵しました。

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