体長は34〜42mmとゲンゴロウの仲間では最大級。水生植物が多く生える池沼に生息するが繁殖期には水田にも現れる。
分布は北海道,本州,四国,九州と広く、かつてはごくふつうにみられた種のようであるが、今ではみられない地域がほとんど。
ゲンゴロウという名では他のゲンゴロウの仲間のことを指しているのかどうかややこしいため、ナミゲン、タダゲン等区別して呼ばれることが多い。(呼び名のアンケート)
私自身は、一昔前の古い図鑑にはゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)と記載されていたことが多かったのでナミゲンと読んでいる。
飼育下での成虫の寿命は2.5〜4年。羽化時点から3年弱で死亡する個体が多いが5年生きたという記録もある。
難易度 | ★が多いもの程【難しい】または【手間がかかる】と感じてます。 | 備考 | |
採集 | ★★★ | 生息地や生息数が激減中!うっかり乱獲になってしまわないよう注意。 | |
飼育 | ★ | 丈夫で長生き。大きな水槽でゆったり飼育がオススメ | |
繁殖 | 採卵 | ★★ | 飼育数多いほど失敗しやすい。 1シーズン1♀あたり30〜60個くらい採卵可能だが、 飼育数が多いほど1♀あたり産卵数&無事に回収できる卵が目減りしやすくなる。 |
育成 | ★ | 好き嫌いなくいろいろと食べる。かなり丈夫。 | |
総合 | ★★ | 入門用に向く。 |
最近当サイトでは、2013年に色の変わった突然変異体が5匹誕生。
血統の強化と変異体を増やす方向で掛け合わせを行い2年後の2015年には、琥珀色や黄金のゲンゴロウが25匹誕生しました。
2016年9月現在、2016年、2014年、2013年羽化の変異体すべて健在です。この色素変異は寿命や強健さ等は問題なさそうです。
次は、変異体同士の交配を進める一方で他系統のゲンゴロウとも戻し交配を行っていくことで
カラフルかつ丈夫で長持ちする血統として仕上げていく予定です。
また、維持個体数ならびにシーズンあたりの繁殖数も拡大していく予定です。
この色変わり表現は、ノーマル×色変わりで交配すると基本的にはノーマルが生まれるが、一部中間的なものも出てくる。
ビーシュリンプの黒、茶、赤に似ている。
ノーマル(基本的にヘテロの場合はノーマルが出る)
ノーマルと変異体の中間的なもの(紅茶色に近いが前胸背はノーマル寄り)ビーシュリンプで言う『茶ビー』
変異体(琥珀色〜紅茶色)
顕著な変異体(黄金)(変異体同同士の掛け合わせでのみわずかに出現?)
シュレーゲルアオガエルに襲いかかる野生のゲンゴロウ
撮影:hainoさん(画像募集より)
ゲンゴロウの交尾