ヒメタイコウチ

愛知県ならびにその隣接する県と兵庫県、etc、限られた地域に不連続に分布。
多産地では、こんなところでもなんでいるの?というくらい各所でみられますが
国内としてみると産地は局所的です。
成虫は2cm足らずの大きさで、呼吸管が短くタガメみたいな姿をしています。
他の水生昆虫と異なり陸上が主な生活の舞台なため、湿らせたミズゴケを敷いて飼育します。
餌は主にオカダンゴムシ、ワラジムシ、サシ(魚釣用の餌)などを与えてます。(他いろいろ食べます)
卵はイソギンチャクのような形態で、ミズゴケを敷いて飼育を続けていると糸状の輪の部分を上にしてミズゴケに産みつけます。

屋内では大抵4月頃から産卵するのですか、冬季〜春にかけての餌やりをかなりサボってしまったせいか、
交尾・産卵ともに6月に入ってからになってしまいました。(4月以降はまめに餌を与えてます)

難易度 ★が多いもの程【難しい】または【手間がかかる】と感じてます。 備考
採集  ★★ ただし、分布は局地的
成虫の飼育 ★★★★ 陸上が主な生活の場。飛べない虫だがケースを
よじ登って逃げることがあるので蓋をすること。
繁殖 ★★★★ 幼虫の餌の確保・選定が問題

オカダンゴムシを捕食中の成虫オカダンゴムシを捕食中



左:♂、右♀

♀のほうが通常は♂より大きく
腹部が幅広い。

♀:亜生殖板の先端が細くとがっている。


♂:メスに較べると先がまるみを帯びている。
 また亜生殖板は出っぱってる印象を受ける。

卵産みたての卵

孵化寸前の卵


一番左 孵化した1令幼虫

真ん中 孵化寸前の卵

右  産卵数日後

とりあえず離乳食にと冷凍アカムシをピンセットでつまみ与えました。
冷凍アカムシは手間がかかるので今後は生き餌との併用で育てる
つもりですが、はたしてどうなるでしょう?



幼虫飼育状況

(不精して集団飼育している為共食いが頻発。^^;)

新成虫登場

1令 6/8〜
2令 6/15〜
3令 6/22〜
4令 6/29?〜
5令 ?〜
羽化 8/5〜


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