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 貴重な水辺の生き物
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ヒメフチトリゲンゴロウ羽化速報
11/11〜1/12の期間
計24匹(♂12♀12)羽化しました。あと1匹羽化見込み!

以下、詳細
11/11♂(10/4上陸)
11/14♂(10/4上陸)
11/14♀(10/5上陸)
11/14♂(10/6上陸)
11/15♂(10/4上陸)
11/17♀(10/6上陸)
11/19♀(10/7上陸)
11/20♀(10/6上陸)
11/20♂(10/6上陸)

11/21♂(10/12上陸)
11/22♂(10/12上陸)
12/1♀(10/22上陸)
12/2♀(10/18上陸)

12/3♀(10/22上陸)
12/3♂(10/27上陸@加温)
12/3♀(10/30上陸@加温)

12/7♂(10/25上陸)
12/8♂(10/27上陸)
12/8♀(10/21上陸)

12/8♀(10/26上陸)
12/8♀(10/26上陸)

12/11♀(10/30上陸)
12/16♂(10/27上陸)
1/12♂(12/1上陸@加温)

水生昆虫(主にゲンゴロウ)と水草の飼育・育成・繁殖を紹介・そして情報交換するホームページです
  LINEクリエータズスタンプ なにわのカエル2 できました!
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ゲンゴロウについて

ゲンゴロウ ゲンゴロウの仲間は国内で130種類以上記載されてます。その中で最も大きいのがゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)です。ゲンゴロウだと他のゲンゴロウ類と紛らわしいので昔からナミゲン、タダゲンなどと呼ばれてます。
子供の頃、故郷には1cmくらいの小さなゲンゴロウは見つかりましたが、大きなゲンゴロウ(ナミゲン)との出会いは30年前のデパート屋上のペット売り場でした。野生の個体は20年前、山奥の一番上の池、夜明け前から捜索するも1匹も見つからず、寝不足と疲れと諦めでぼーおーっと放心状態で水面を眺めていたら、突然目の前にポカン!と呼吸しに浮上したのでした。その日は、その池で釣りをしてるおっちゃんと会話中、ウキが何度もモゾモゾ。何回合わせても掛からない。そおーっと仕掛けを上に上げてみると・・・。・あのときの衝撃、その光景は今でも鮮明に思い出すことができます。

ゲンゴロウの飼育方法

【容器】
飼育する種類の大きさ・数を考慮し、魚を飼う感覚より大きくてゆったり飼育するのが長期飼育や繁殖成功の一番の秘訣。ゲンゴロウ(ナミゲン)やコガタノゲンゴロウといった大型種は60cm水槽や衣装ケースに2〜3ペア。シマゲンゴロウ属のような中型種は30〜40cm幅のプラケースに3〜4ペアが理想。自家繁殖直後で個体数が増えた際はスペースの都合で一時的に過密な状態でストックすることもできるが、共食いや水質悪化によって死亡しないよう餌やりと、水換えはしっかり行う必要がある。ゲンゴロウの飼育水槽の例
容器の置き場所は基本的に水温が上昇しにくい場所を選ぶ。(寒冷地では冬季は下がり過ぎない場所を選ぶ場合もある。)水温は30℃を超えないように管理するのが理想だが現実は理想的な水温環境を実現できる置き場所は少なく、必要に応じてエアコン(換気扇),水槽用冷却ファン,水槽用の専用クーラー,遮光ネットなどといった水温上昇対策を併用する。

【蓋】
ゲンゴロウは、エアチューブなどを辿り這い上がったり飛んで逃げることがあるので蓋が必要である。中型種やゲンゴロウモドキの仲間などの場合、ちょっとした隙間から逃げ出すことがあるので注意する。蓋は湿気や熱がこもりにくい通気性の良いものが理想的である。大型種用にはバーベキュウ用の網なども便利。

【甲羅干し用の足場】
ゲンゴロウ類はときどき水上にあがり甲羅干しを行う。このための足場として流木,木の枝,ヘゴ支柱などを水面から突き出るよう立てておく。水面から上に突き出る部分の長さは大型種で5cm以上、中型種で2〜3cm以上にする。このほか水面上に突き出て育つ水草も甲羅干しの足場となる。

【ろ過器】
エアリフト式の底面フィルター,投げ込み型簡易フィルター,スポンジフィルターなどが使いやすい。他にもいろいろあるが、水槽内に強い水流を起こしたり、水面を過剰に波立たせたり、孵化した幼虫が吸水口から吸い込まれることのないよう使用する。なお小数飼育や小さな種類を飼育するときはろ過器を使わず水かえをまめにしながら飼育することもできる。

【底床】
観賞魚用なら何でも良いが、砂利類(大磯砂など)が掃除がしやすく一般的。水草を植えつける場合は4〜5cm厚くらい敷くが、植えつけない場合でも1〜2cm厚くらいに薄く敷いておくと水が白濁しにくく水質を安定させる効果がある。ソイル系の底床は水草の成長促進/産卵促進の効果がある。掃除しにくいので大型種には向かない。

【水草】
水草は足場や隠れ家になるほか、種類によって産卵場所になったり水質維持効果の高いものもある。
ホテイアオイ,アマゾンソード,ナガバオモダカ,,アナカリス(オオカナダモ),マツモ,クロモ,イギリスマツモ,キクモ類,オクラノフサモ,ヤワラゼニゴケ,ニテラ,セリなど

【餌】
アカムシ、エビ、イカ、タコ、貝、ドショウ、ササミ、カエル、コオロギ、蛾の幼虫、その他昆虫、・・・
動物性のものなら大抵食べるが、油脂の出てくる魚肉は適さない。水面に油分が浮かぶと呼吸困難に陥るなど突然死の原因となる。ニボシは便利だが品質や対象種によっておすすめできない。水産加工品は有害な添加物が入っているとしか思えないことが良く起こるので要注意。人間用のものよりペット用の物のほうが安心?


餌やり方法は
個体の状態によって様で一概に言えない。

羽化後間もない未熟な新成虫(秋)
落ち着いた新成虫(秋〜冬)
繁殖期の一ヶ月前〜
産卵中
産卵後
旧成虫(秋〜冬)
長生きさせたい場合
多数繁殖させたい場合


【水換え】
ゲンゴロウは、水が腐って白濁したり水面に油膜が張るとあっけなく死亡してしまう。
しかし魚なら数時間のうちに死んでしまうほど亜硝酸塩濃度が高くなっていても水が澄んでいれば一見平然としている。しかし実は食欲不振、突然死の多発、寿命が短くなる、産卵しない、卵が孵化しないといった影響があり、ゲンゴロウは有機的な水の汚れに強いというのは致命的な間違い。直ちには死ににくいだけで突然死のリスクは高く繁殖はとても無理。ゲンゴロウが住む水は清く水道水より不純物の少ない水。累代するなら水質を重視する事が必要。汚い水が常態化すると体表にカビが付着し寿命を全うさせることが難しくなる。
 ゲンゴロウ飼育では観賞魚より水が汚れやすいので、観賞魚以上に水質の維持に努める。水質的にはエビ類が繁殖していたり長期間生存しているようなら合格ライン。キンギョが死亡するようだとアウト。(金魚が即死する水で飼育している人も多い)魚やエビと同居させたことのないかたは是非一度テストしていただきたい。おおさっぱなデータとしては我が家ではTDSで200ppm未満の維持を心がけ、最悪の場合でも300ppm以上(レッドゾーン)にならないよう管理している。(水道水原水100ppm弱の場合)ただし水が白濁した際はTDS値が低くとも緊急事態なのでただちに水換えを行う。ゲンゴロウの飼育や繁殖が苦手な方の飼育水のTDSは300ppm超えや400ppm超えが常態化している事がほとんど。

 水換え頻度や換える割合については観賞魚を飼育する感覚で良いが、成虫に限って言えば水道水中に含まれているカルキには耐性があり、水道水で全部換えても直接個体への影響はほとんどない。TDSが300ppm以上になるなど水がレッドゾーンになるまで放置してしまった際は全換水すべき。卵や幼虫にはカルキの影響で死亡するので汲み置き水を使用する。

【他種との混泳】
ゲンゴロウ類同士混泳はお勧めできないが餌やりを正しくおこなっていれば、体格が近いもの同士なら混泳が可能なことが多い。特に動作の敏捷性が同様なもの同士は問題は起こりにくい。私自身はスペースの都合で大型種同士でストックすることがある。ただし、繁殖時には、孵化した幼虫がどの種類か判らなくなったり、卵が集中的に別種に食べられてしまうことがあるので避ける。
また、メダカやドジョウなどの小魚類やヌマエビ類などとの同居は、ゲンゴロウが食べ残した餌の掃除係りとして重宝する。これも繁殖時には同居を避けたほうがよいことがある。

 

ゲンゴロウモドキ属。交尾シーズン

10月後半、夜間冷え込むようになり、シャープゲンゴロウモドキは
10月3週目(もしかしたら2週目から始めっていたかも)
エゾゲンゴロウモドキは10月4週目から交尾がはじまりました。

(以下仮説です)

交尾開始状況(早いか遅いか、タンクによってムラがあるか均一か)
翌春の産卵状況が占えます。

10月に一斉に交尾始まる→3月に入ると一斉に産卵始まる

11月になって一斉に交尾始まる→4月に一斉に産卵はじまる
11月になってポツポツ交尾→4月以降にポツポツ産卵

10月下旬〜11月上旬にかけて木枯らしが吹いて
水温が下がってもポツポツとしか交尾しない理由
夏越しに失敗していて体調が悪く生きるだけで精一杯で繁殖準備が遅れている

調子が悪くて♂の精巣発達遅れているからなかなか交尾しない。
同条件で飼育した♀も調子悪く卵巣発達遅れる→産卵開始の遅れ&産卵数少ない。
遅刻気味に産卵(4月下旬〜5月上旬)少数産むが
水温上昇によって程なくタイムアウト。あるいは産まないまま終了。


一方、正常個体は♂は秋に精巣を発達。
♀も秋〜冬にかけて卵巣を半分くらいを前倒しに発達させる。
(条件次第では年末年始頃に産ますことも可能)
残りは産卵直前の早春に一気に完成
産卵期間(2月下旬〜4月下旬)長く多数産卵


近親交配でのペアリングについて
我が家では交尾シーズン開幕というのにまだ系統別&羽化順番別に分けたまま。
このままだとタブーとされる兄弟同士で交尾してしまうかもしれません。
(多数の親から少数ずつ平等に採卵する手法なので兄弟交尾の可能性は低いですけど)
累代飼育のペアリングは親子もしくは兄弟の
組み合わせにしないラインブリードが基本です。
累代飼育での理想的なペアリング
孫息子× 孫娘
曾祖娘 × 曾祖息子
叔父 × 姪
叔母× 甥
祖父(祖母) × 孫娘(孫息子)

マーキングをしていない素性不明になった旧成虫はシャッフル交配
→その子孫は次年度の新ライン(系統)
ラインブリードは系統分けしている新成虫と、優良なマーキング済み旧成虫を使って行います。
11月下旬頃〜の本番ペアリングに向け、生存個体の点呼とデータ整理、
優良♂には工作用のグラインダーで翅にマーキングをし、個体登録します。
それら整ったら、ペアリング計画を練って本番です。


(質問1)すでに兄弟の可能性がある交尾始まってるようですけど大丈夫?
昆虫の精子って後に交尾した♂の分が有効と聞きます。
本種ではどうかわかりませんが、こらから何度も上書きされるし、まだ暖かいので
今の交尾は無効になると思います。
シャープゲンゴロウモドキの交尾栓


(質問2)シャープゲンゴロウモドキの精子ってどれだけ生きるの?
初期(10〜11月)に交尾させた後♀単独にしてそのまま交尾させないと
無精卵ばかり産んで孵化しないことがあります。
また、交尾栓付きの他のゲンゴロウモドキ♀でも同様なことが起きます。
産卵中は♀のみにさせてますが、途中で種無しになることもあります。
たぶん水温が低く安定していれば精子は長生きするけれど
水温があがると死んでしまうと考えてます。

(質問3)ペアリング(交尾)の適期
うちでは【11月下旬〜1月の間に1回目ペアリング】
2〜3月は♂と♀を隔離 
3月下旬から組み合わせを変えて2回目のペアリング
(そのまま産卵終了まで同居させる)

種の保存法の施行以来、あっと言う間にシャープゲンゴロウモドキの
繁殖を継続する方がいなくなっていって(汗)石のような孤独の中でシコシコ飼育繁殖。
マルコガタノゲンゴロウも同じでモチベーションの維持が難しくて大問題です。
累代飼育を継続されている方!めげずにコツコツ繋いでますよよ!
という方おられましたら是非SNSか掲示板にお越し下さいませm(_ _)m
技術革新がおこって進化したよという方は是非お願いします!
こちらも進化してますよって!!
なお繁殖失敗していなくなったという悲しい連絡は
辛いだけで前進しませんので勘弁してくださいm(_ _)m
墜落寸前な方には何か気付くことがありましたらアドバイスさせていただきます。
   

ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)季節外れの交尾・産卵

10月後半〜12月前半にかけて、ゲンゴロウの旧成虫(2014年以前に羽化した分)の
交尾が盛んになってきます。かなり水温が下がっても交尾してますね。
これを12月に♀を23〜26℃に加温した水槽に移して産卵用の水草を入れて飼ってますと
なんと!卵を産むんですよ。この時期は春の産卵前の時期に水温が似ているので、
プチ繁殖モードになっているようですね。

ちなみに季節外れの卵を産ませてみるなら1年前に羽化した♀を使うと成功しやすいようです。
2〜3年物はそっとしておきましょう。なお、今年生まれの新成虫では産みませんのであしからず。

ヒメフチトリゲンゴロウやコガタノゲンゴロウ飼育下の産卵ピークが初秋にくる例が多々あり
羽化が年末年始になってしまうことがよくある。
(冬に産卵した分を成虫まで育てるには温室が必要で、中途半端な保温では失敗します。)

ちなみに今年生まれの新成虫と昨年生まれの旧成虫では肉眼での識別は困難ですが
新成虫はまだ性的に成熟できてないので交尾しない。
従って秋に交尾したら♂のほうは旧成虫の可能性が高いです。
(ナミゲン以外で羽化年に交尾することがある大型ゲンゴロウは存在します)

0年物新成虫。羽化後2週間以上経過するとそれから1年半はほとんど見た目は変わらない。
羽化から1年経過時点、新成虫との肉眼での識別は困難。
ルーペや顕微鏡で体毛等を細かく見ても判らないことがある。
2年後、個体によってバラツキあるものの綺麗な個体のほうが多くわかりにくいことがある。
新成虫と並べて観察すると良い。
3年後以降 明るい黄色の部分があきらかに褐色を帯びて旧成虫とわかりやすい。
 
   
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